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現代インドネシア・ポップスの祖となる偉人が放った20世紀最後の名盤:Chrisye-クリシェ/Badai Pasti Berlalu-バダイ・パスティ・ブルラルー(1999年)

Chrisye-クリシェ/Badai Pasti Berlalu-バダイ・パスティ・ブルラルー 今回は偉人:Chrisyeの大ヒット作/名盤を紹介します。 この人の音楽を聴けば、それ以降のインドネシア・ポップスの流れが分かると言っても過言ではないインドネシア音楽界の偉人:Chrisye-クリシェ。 生ける伝説としてずっと元気に活動して欲しかったのですが、残念ながら2007年3月に57歳という若さでお亡くなりになっています(涙)。 Chrisyeについて書きたいことは山ほどありますが、なるべくシンプルに記事にしたいと思います。 1960年代後半から音楽活動を始め、当初はニューヨークで活動もしていたとのこと。そしてインドネシアへ帰国した後、Gipsyというバンドに参加。Guruh Sukarnoputraと共にインドネシアのメロディアス・プログレとして伝説となるGuruh Sukarnoputra and Gipssi Band / Guruh Gypsyを1977年にリリースします(ガムランとロック/ポップスの融合)。 その後、1977年からソロとしての活動を始め大成功をおさめていきますが、ソロになってからのChrisyeはかなり多作で、オリジナルのスタジオ・アルバムだけでも20枚以上をリリース。名実共にインドネシア音楽界のトップスターと言えるでしょう。 Chrisyeの死後になってしまいますが(2011年)、メジャー音楽雑誌:Rolling Stone Indonesiaにて“インドネシアの音楽史上3番目に偉大なミュージシャン”として選ばれています。どれだけインドネシアのポピュラー音楽に貢献したかは言わずもがなですね。 ちなみに今回紹介するアルバム:Badai Pasti Berlalu(嵐は必ず過ぎ去るの意味)ですが、Chrisyeがソロ活動を始めて間もない1977年に映画のサウンドトラックとして作られたアルバムで、それを新録/リメイクしてリリースされた作品となります。 オリジナルもこのリメイク盤も、両方が名作として現在でも語られていますが、現代のインドネシア人が今でも聴いているのはやはりリメイク盤の方でしょう。 それだけ大ヒットを記録しましたし、現在でも様々なところで1999年リメイク盤のナンバーを耳にします。 それでは、たくさんあるChrisyeの名曲の中でも最も人気の高い曲のひとつ“Cintaku”を聴いていきましょう。せっかくなので、以前当サイトで紹介した天才アーティスト:Erwin GutawaとErwinのオーケストラをバックに歌ったコンサートを観てください(ちなみに1999年リメイク盤のアレンジもErwinさんです)♪ コチラ↓↓↓↓ https://www.youtube.com/watch?v=CXji242y5gw Erwin Gutawaを紹介した以前の記事↓↓↓↓桁外れな天才アーティストを聴く/Erwin Gutawa-エルウィン・グタワの超大作:Rockestra with London Symphony Orchestra (2008) そして、次は“デュエット・シリーズ”で紹介しようと思っていた秀逸なデュエットを。 オリジナルは女性歌手:Berlian Hutaurukとのデュエットでしたが、1999年リメイク盤でデュエットしているのはロック・クィーン(またはスロー・ロック・クィーン)と呼ばれ一世を風靡したNicky...

メリーはデュエットがお好き!?インドネシアン・ポップ|ロックの最高峰:Melly Goeslaw-メリー・グスロウによるデュエット曲のみを集めたベスト・アルバム/Balance (2013年)

Melly Goeslaw-メリー・グスロウ/ Balance (2013年) 当サイトの初期の方で、Melly Goeslawとご主人:Anto Hoedによるバンド:Potretを紹介しているので、まだ読んでいない方はそちらも併せてご覧ください。↓↓↓↓インドネシアン・ポップ/ロックの最高峰:Potret-ポットレットのベスト盤 そしてこちらは、Melly GoeslawとAri Lassoのデュエットによる名曲中の名曲を紹介している記事。こちらも是非、併せてご覧ください(Melly Goeslaw関連、既に2回も記事にしてたんですね・笑)。↓↓↓↓ノスタルジーな名盤・名曲&デュエットシリーズ:永遠の名曲/Melly Goeslaw feat. Ari Lasso-メリー・グスロウfeaturingアリ・ラッソ/Jika-ジカ センス/楽曲の良さ、洗練された無駄の無いアレンジはインドネシア音楽界随一で、Melly節とも言えるメロディで数々の名曲/ヒット曲を創り上げてきたお人。 他色々とMellyの音楽について書きたいのですが、前出の記事×2にて既に色濃く書かせていただきましたので、今回はMusic Videoを中心に紹介します。 先ずは、Melly & Antoの夫婦デュエット曲堂々とアルバム:Balanceのオープニングを飾っています(しかし仲良しだなぁ・笑)!YouTubeはコチラ↓ https://www.youtube.com/watch?v=f9LQvPZKico お次はインドネシア・ポップス2大女帝によるデュエット曲↓↓↓↓ https://www.youtube.com/watch?v=D-wm4-mit-M キャァーーーー!出ました!!いくつになっても美人:Krisdayanti-クリスダイアンティ❤️ そして楽曲は”これぞMelly節”♪この曲/メロディ/スタイルは既にインドネシア・ポップスの王道。多くのフォロワー(曲想という意味でも)を生んだ名曲だと思います。 そしてコチラはマレーシアのシンガー:Yusry Abdul Halimとのデュエットです↓↓↓↓ https://www.youtube.com/watch?v=P-30I9wak-w さらにこちらは”映画:Eiffel…I’m In Love”のサウンドトラックでヒットを記録したナンバーデュエットのお相手はThe KadriJimmoのJimmoです(私、このバンドも大好きです)↓↓↓↓ https://www.youtube.com/watch?v=M-45rktjlVU まだまだ聴いて/観て欲しいMellyのデュエット・ナンバーはありますが、今回はこのへんで。これら全て(以前紹介したJika含め)のMusic Videoがあるということは、その全てがシングル/推しの1曲ということ。デュエットの女王(笑)?と言うより、やはりMellyさんは『ヒット曲製造マシーン』なんですね。 Melly Goeslawのアルバム:Balanceはデジタル・プラットフォームでも聴けますので、是非聴いてみてください! “良き音楽は良き人生へと誘う” 素晴らしき、インドネシアン・ポピュラー・ミュージックの扉を開こう♫

“小さな奇跡〜大きな愛”すべての音楽ファンに捧げるスピリチュアルと自然を感じる名作:bonita & the hus BAND-ボニータ&ザ・ハズバンド/Rumah (2016年)

bonita & the hus BAND-ボニータ&ザ・ハズバンド 実は、この10年の中で私の最もお気に入りのひとつ:bonita & the hus BAND♪ ジャカルタのバンドで2009年結成。 メンバーはBonita(インドネシアの歌手:Koes Hendratmoの娘・Vo)とPetrus Briyanto Adi (Bonitaのご主人・G)、Bharata Eli Gulo (Dr/Percussions)、Jimmy Tobing (Saxophone)の4人組で、中心人物のBonitaは2003年に1stソロアルバム、そして2009年に2ndソロアルバムをリリースしています。 2009年結成なので既に12年が経過したバンドではありますが、アルバム・リリースはまだ2枚のみ。ただその両アルバム共に、最高傑作と呼ぶに相応しい完成度なのです。 今回は2016年末にリリースされたアルバム:Rumah-ルマー(日本語で家)の紹介として記事を書いていますが、聴く人を選ばない秀逸なポップス/フュージョン/ソウル作である1stアルバム:Small Miracles (2014年リリース)から聴くことをお勧めします。 Small Miraclesを聴いて「イイね!」と思った方なら基本的に次作:Rumahも気に入ってもらえると思いますので。 ということで、先ずはSmall Miraclesの中から1曲YouTubeはコチラ↓ https://www.youtube.com/watch?v=JJZXTIfUZms そして、もう1曲。曲はもちろんのこと、Music Videoの内容も素晴らしいので聴いて/観てみてください↓ https://www.youtube.com/watch?v=DGU1I37djZs ちなみに、アルバム:Small Miraclesの中で私の最も好きなナンバーは“God...

深淵なる音楽の魅力・美学を感じさせてくれる才女/Puti Chiatara -プティ・チタラ

Puti Chiatara -プティ・チタラ 美しい自然界と調和したかのような癒しの頂点と言える音楽を聴かせてくれる才女(というのは言い過ぎでしょうか?)。8割方ピアノの弾き語りで占められた作品をリリースしている女性シンガー・ソング・ライターです。 シンガポールで生まれ、12歳の時にインドネシアへ(でもインドネシア人ですよ)。 幼い頃から音楽の英才教育を受けてきており、なんと日本の立命館アジア太平洋大学に音楽留学もしていました(比較音楽学:Comparative Musicology専攻とのこと)。 そして彼女は、日本滞在中にプロとして音楽の道を進むことを決意します。 決意した後は行動あるのみ。日本での数々のイベントに出演したり、作曲家としてのオーディションに挑戦したり、Sony Music Japanが主催するオーディション企画「トビラボ」に挑戦してファイナリストに選ばれたり、他2009年に開催されたMYSPACEによるUtadaカラオケコンテストにて特別賞も受賞した経験の持ち主です。 その後2010年にインドネシアへ帰国し、一度は大使館の仕事に就きますが間もなくして音楽活動を再開。ソロとしてのデビュー作:Sarsaparilla Dreamを2013年にリリースします。 そのすぐ後の2014年にはBarasuaraというバンドにヴォーカルとして加入し、ソロとバンドを両立して活動をしていきます。 そして、2ndアルバム:Goodnightを2016年にリリース。 私はこの作品でPuti Chitaraの音楽に初めて触れたのですが、自分の心の深い部分に響くような感覚を覚えノックアウト(笑)。一気に彼女の音楽にのめり込んでいきます。 その後、数曲のシングル・リリースを経て、昨年2020年12月末にReminisceという6曲入りEPをリリース。もちろんこの作品も前作:Goodnightに負けず劣らずの仕上がり。 と、かなり褒めてきましたが、先ずは名盤:Goodnight収録の1曲を。 YouTubeはコチラ↓ https://www.youtube.com/watch?v=fW-GgbZjC68 そして、新作:Reminisceからはコチラ↓ https://www.youtube.com/watch?v=toeQzBGwIgo もうこれはカーペンターズの世界♪もっと深淵な雰囲気のナンバーもありますが、比較的キャッチーな曲を選んでみました。 ということで、アルバムやEPを通して全曲聴くとどうなのか?デジタル・プラットフォームでも聴けますので、是非ご自身で聴いて確認してみてください! “良き音楽は良き人生へと誘う” 素晴らしき、インドネシアン・ポピュラー・ミュージックの扉を開こう♫

奇跡とも言えるポジティブなエネルギーを詰め込んだ大ヒット曲:GAC (Gamaliel Audrey Cantika)/Bahagia (2015年)

GAC (Gamaliel Audrey Cantika-ガマリエル・オードリー・チャンティカ)/Bahagia (2015年) まず最初に正直、この曲が凄過ぎて私の中では“一発屋”のイメージが拭えない…。※他の曲が悪い訳ではありませんよ、念のため ということを念頭に置いてお読みください(笑)。 Gamaliel Audrey Cantika=略してGAC このグループ名はメンバー3人の名前で、Gamaliel(男性)、Audrey(女性-Gamalielの妹)、そしてCantika(女性)で構成された男女混合3人組ヴォーカル・グループです。 2008年グループ結成、2010年デビュー、アルバムデビューは2012年。 2009年、3人の歌っている動画がYouTubeでバズり、その後“シンデレラストーリー”的にデビューを果たします。 2012年:Gamaliel Audrey Cantika、2015年:Stronger(今回紹介しているBahagia収録のアルバム)、2018年:Resonanceと、現在まで3枚のアルバムをリリースしていますが、(その全てを聴いた上で)やっぱりBahagiaが持つポジティブなエネルギーに勝る楽曲はないかと思います(あくまで個人的見解ですが)。 早速そのBahagiaを観て/聴いてみてください。YouTubeはコチラ↓ https://www.youtube.com/watch?v=zDHOW9PdQYE この動画、視聴回数約3600万回!彼らの動画の中でも群を抜いた破格の回数となっています!当時、かなり派手にプロモーションされていたことも関係しているとは思いますが、やはりこの曲そのものが別格なんですよ。タイトルの通り”奇跡とも言えるポジティブなエネルギーを詰め込んだ”楽曲であり、リスナーはそこに反応していったというわけです。 もちろん彼らはこの後も精力的に活動していますし、大きな賞も受賞しています。 ここまでインパクトを残す楽曲をまだ出せてはいませんが、そんなもの10年に1度あるかないかだと思いますし、引き続き彼らの音楽を応援していこうと思ってます。 あっ、ちなみにBahagiaとは日本語で「幸せ」です。曲が発するメッセージも至ってシンプルです。 “明日は(昨日とは)違うと信じよう 君の夢を実現させよう この人生の神の恵みの全てに感謝しよう 私たちは幸せなんだ・私たちは幸せなんだ” そう、何があったとしても幸せなんです。どんな嫌なことや困難に遭っても、でも本当は幸せなんです。 このBahagiaはもちろんのこと、これまでの全アルバムがデジタル・プラットフォームで聴けますので、皆さんも是非聴いてみてください! ちなみに最近はGACの活動ではなく、各々がソロ活動を展開しています。そちらも良かったら聴いてみてくださいね。↓↓↓↓ https://www.youtube.com/watch?v=A27oE4DygKE https://www.youtube.com/watch?v=gfH6KhtkX-I https://www.youtube.com/watch?v=Seu_t9U9XcE “良き音楽は良き人生へと誘う” 素晴らしき、インドネシアン・ポピュラー・ミュージックの扉を開こう♫

2020年パンデミックの発生後にリリースされた『家って君の原点だよ』と歌う曲を今あらためて聴いてみる:Mansen Munthe / Rumah

Mansen Munthe -マンセン・ムンテ / Rumah (家)※ラストネームの発音は未確認 Covid-19によるパンデミックに翻弄された人々に優しく語りかけるこの曲は、2020年4月にリリースされました。 ご多聞に漏れず当時のインドネシアも、基本的にはみんな「Stay Home」が合言葉のようになっていましたが(インドネシア語では“dirumahaja”)、外に出ることでしか生計を立てられない人達や、警告を無視して動く人達も多く、それにより感染が物凄いスピードで拡大していったと言われていました(異論もあるかと思いますが、とにかくインドネシアではそんな感じでした)。 そしてMansenはスグに自身が感じる思いを歌にしたのです。 Mansenはこの曲:Rumahを書いた経緯についてこう語っています。 「きっと宇宙は“環境と健康の重要さ”を世界がより重視できるようになるため、私たちに試練を与えていると思います。そして、私たちインドネシア人にとってDiscipline/規律・自制心は最も重要な宿題ではないでしょうか。私はこの曲を通して“Rumah(家)”という存在と本当の意味を思い出して欲しいのです。家は家族とのコミュニケーションの場所であり、愛が存在する場所であり、私たちが行動したことについて考え感謝する場所であり、私たちの欠点を修正させることができる場所。家に居ることの本当の意味を皆さんにしっかりと思い出して欲しい。これが成功すれば、きっと私たちは他人を気遣い環境を気遣う、より素晴らし人間に成長できるでしょう。私たちが宇宙を愛すれば、宇宙は私たちを必ず愛してくれます」 YouTubeはコチラ↓ https://www.youtube.com/watch?v=kiqZFqh_CnQ 微笑んで愛を広めよう・微笑んで愛を広めるんだ君の(家の)ドアの前に愛を置いてすべての窓に微笑みを振りまいてなぜなら、君に起こる出来事はすべてRumah=家から始まるのだから”Mansen Munthe / Rumah” この曲含め、Mansenの曲はデジタル・プラットフォームでも聴けますので、是非じっくりと聴いてみてください♪ “良き音楽は良き人生へと誘う” 素晴らしき、インドネシアン・ポピュラー・ミュージックの扉を開こう♫

2018年最も聴いた1曲♪宇宙的な大きさと優しさに包まれた名曲:Dewiq-デウィック/Manusiawi-マヌシアウィ

Dewiq-デウィック/Manusiawi-マヌシアウィ(人道的・人情のある・人間らしいなどの意味) 〇〇年に最も聴いた曲シリーズ(シリーズ化?・笑)。今回は2018年に遡ります。 当時、私がDJを務めていたFMの番組で“The Indonesia”というコーナーがありまして、そこで私の思いの丈を包み隠さず出していたのですが(本編もですけど・笑)、そのコーナーで最も長い期間ヘヴィ・ローテーションでかけていた曲がこの曲なんですよ。 好き過ぎて、多分2ヶ月以上でしょうか、毎週コーナーの最後にこの曲をフルコーラスでかけるという荒業にでました。 個人的にもなぜこんなに聴いたのか、そしてなぜこんなに番組のリスナーに向けてヘヴィ・ローテーションでかけていたのか、正直言って上手く説明できません。ですので、記事にするのも躊躇してました(笑)。 この曲がリリースされたのは2018年11月28日ですが、レーベル/プロダクションのAquarius Musikindoからデータが送られてくるのが大体リリース1ヶ月前(もしくはもう少し前)。ですので、10月中旬〜後半から年内いっぱいこの曲を番組でかけていたということになります。 なんですかね、琴線に触れる…というより『心を浄化してくれる』感じに近いかと。宇宙的な大きさと優しさ、無償の愛、そして第3・第4チャクラが開かれる/活性化する感じ。 それをちゃんと意識しているのか、Music Videoもそういったところを感じさせてくれる映像になっています。 YouTubeはコチラ↓ https://www.youtube.com/watch?v=aAdtd78K4Rw そういえばDewiqの話を全くしてなかったですね(汗)。 南スラウェシ州ウジュンパンダン(現マカッサル)出身。彼女はシンガーソングライターで、自身で歌う楽曲はもちろんのこと、多くのミュージシャンに曲を提供しており“インドネシアで最も人気のあるソングライター”として有名です。 1996年にデビュー・アルバム:Weeqをリリース。デビューから彼女の作品は好評を博し、1999年に2ndアルバム:Apa Adanya、2001年に3rdアルバム:Hanya Manusia Biasaと立て続けにリリースしていきます。しかし、多忙なスケジュールに精神も肉体もついていけず、メインの活動をソングライターへと移行します。 その後はマレーシアの歌姫(インドネシアでも大人気):Siti Nurhalizaの曲やBunga Citra Lestari(通称BCL)、Agnes Monicaら大人気女性シンガーらの楽曲を手掛けヒットを記録していきます。 そして、これまでのソングライター歴を統括するかのようなコンピレーション・アルバム:Siapa Dewiq/ The Hits Makerを2008年にリリース。 彼女が数々の有名シンガーに曲を提供しヒットしたナンバーや、Dewiq本人が久々に歌う新曲、そしてデュエット曲と、彼女の本領が発揮された名作として今でも人気の高い作品です。 このアルバムから新曲としてヒットを記録したのはロック・シンガー:Ipangとのデュエットナンバー! YouTubeはコチラ↓ https://www.youtube.com/watch?v=S6V6v35TnY4 レニー・クラヴィッツ風のめちゃくちゃカッコいいナンバー♪ ですが…このアルバムのCDは現在入手困難であり、デジタル・プラットフォームにも存在していません(Sony Music Indonesiaさんよ〜なんとかしてくれよ〜)。 今回の記事の主役である名曲“Manusiawi”は各デジタル・プラットフォームで聴けますのでご安心を!是非、ヘヴィ・ローテーションしていた私のように聴き倒してみてください! “良き音楽は良き人生へと誘う” 素晴らしき、インドネシアン・ポピュラー・ミュージックの扉を開こう♫

グルーヴィーなソウル・マナーとジャズをベースにした高い音楽性でトップを走り続ける洒落た集団/Maliq&D’Essentials-マリック&エッセンシャルズ

Maliq&D’Essentials-マリック&エッセンシャルズ 現在、インドネシアで知らない人は居ないだろう…と言っても過言ではないメジャー・グループ: Maliq&D’Essentialsの現最新作“Senandung Senandika-スナンドゥン・スナンディカ (2017)”をご紹介します。 Maliq&D’Essentialsジャカルタ出身、2002年結成/2004年デビュー。 2004年にリリースした2ndシングル:Untitledが早くもリスナーから大絶賛を受けます。その後はマレーシアの人気シンガーとのコラボや、ジャカルタで毎年行われているジャワ・ジャズ・フェスティヴァルでもかなり高い評価を得て、そのままスターダムを駆け上がっていきました。インドネシアのみならず、マレーシア、シンガポール、ブルネイといった東南アジアを総ナメにしていったのです。 そして2006年にはMTVインドネシアにて賞を受賞し、他音楽祭やMTVアジアでもノミネート、もしくは受賞するという快挙を成し遂げています。 実際のところ、現在まで一度たりとも人気が落ちたことはないんじゃないかなぁ…というくらい、いつもトップを走り続けているグループということで覚えておいてください。 実はですね、インドネシアにはこの手のバンド/グループの成功例って少なくて、ここまでメインストリームを走り続けるのってかなりの力量/センス/ブランディングが必要かと。そういった稀有な存在であるというところも、デビュー以来一貫して人気が高い要因なのかと思います。 それから彼らは、2012年あたりからインディーズのバンドとのコラボやコンピレーション・アルバムをリリースしたりと、自分たちの下に居る音楽家を上に持ち上げるような活動も多くしていますし、インディーズのバンドを育てるような活動も頻繁に行っております。そういったところも、インドネシア音楽界で注目を集め続ける理由のひとつですね。 音楽性だけを取っても、お洒落でキャッチーでダンサブルでソウルフルという文句無しのセンス!聴かない手はないですよ!! YouTubeはコチラ↓ https://www.youtube.com/watch?v=l2vhPqLc3Go もちろん彼らの作品はデジタル・プラットフォームでも聴けますので、是非聴いてみてください!というか”聴かなきゃ損”!! “良き音楽は良き人生へと誘う” 素晴らしき、インドネシアン・ポピュラー・ミュージックの扉を開こう♫

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ROCK THE WEDNESDAY〜ポピュラー・ミュージック巡礼の旅〜第46回「英国フォーク・シンガーの理想像:Sandy Denny特集」4/17

ROCK THE WEDNESDAY〜ポピュラー・ミュージック巡礼の旅〜(FM那覇)毎週水曜日22:00〜オンエア 今週は、4月21日に命日を迎えるSandy Denny / サンディ・デニーを特集していきます!!胸に染みるナンバーばかり...癒されていきましょう。 1978年4月21日、31歳という若さでお亡くなったサンディ・デニーThe Whoのピート・タウンゼントは彼女のことを「英国フォーク・シンガーの理想像」と言っていました。超有名なところでは、Led Zeppelinの名盤中の名盤:IVの1曲:「The Battle Of Evermore / 限りなき戦い」で、Robert Plant御大と一緒に歌っているお人でございます。ちなみにツェッペリンの作品で、ロバート御大以外のシンガーが出てくるのはサンディただ1人。英国で、どれくらいリスペクトされていたかが分かるかと思います。(The Whoの名作:Tommyのオーケストラ版の「It’s A Boy」もサンディです) 「三大英国トラッド/フォーク・ロックバンド」のひとつ:Fairport Conventionの2代目のシンガーで名を馳せ(その前にはThe Strawbsとの共演もありますが)、脱退後は恋人で、後の夫となるトレバー・ルーカスとFotheringayを結成。Fotheringay以降はソロ、そしてFairport...
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月刊Bagus!Vol.14 (ロック/ポップスDJ&トーク)は「英国産スワンプ〜Swamp Rockを英国へ持ち込んだ男達〜」4月17日(水)@LIVE BAR・雷神

毎月開催のイベント:月刊Bagus!でございます。毎月テーマを決め、素晴らしきロック/ポップス達を大音量でお届けして皆さまを素晴らしき音楽の世界へと誘っていくスタイルのイベントです! 今月は基本に立ち返ってみようか...ということでコチラがテーマ♪↓↓↓↓ 今回は(私個人的にも)初心にかえって『Swamp Rock』しかもレオン・ラッセル率いるLAスワンプではなく、デイヴ・メイスン、エリック・クラプトン、ジョージ・ハリスンが英国へ持ち帰ったところから始まった”英国スワンプ”をテーマにしました♪ 日程:4月17日(水)会場:LIVE BAR・雷神時間:Open 19:30  Start 20:00料金:¥1,500(+1ドリンク)月刊Bagus! Vol.14のテーマ:英国産スワンプ〜Swamp Rockを英国へ持ち込んだ男達〜↓↓↓↓◆Live Bar・雷神:イベント・スケジュール(2024年4月)はコチラ お店に来れない・時間が無い・遠方の方の為に”ツイキャス・プレミア”配信もあります!! LIVE BAR・雷神ツイキャス・プレミア配信料金 ¥1,000※アーカイブは2024年4月21日日曜日23:59まで視聴可能です↓↓↓↓◆ツイキャス・プレミア配信チケットはコチラ 冒頭で「初心にかえる」と書いていますが、よく考えたら月刊Bagus!ではスワンプをテーマにした特集は1度もやってなかったですね(笑)。 Swamp Rock/Swamp Music:R&B, Gospel, Countryといった米ルーツ音楽が、黒人・白人の垣根を越えて混ざっていった音楽、それがサザン・ソウルやスワンプ・ミュージック。ブリティッシュ・ビート(インヴェイジョン)、サイケデリック・ムーヴメントが終焉を迎え、多くのミュージシャン/バンドが目指した先、それが古き良きアメリカ音楽への回帰。そのルーツへの回帰、それに根差したロック・ミュージックが「スワンプ・ロック」なのです。 そして、デラニー&ボニー、レオン・ラッセルらが興したスワンプ・ロックが英国に流れていった経緯とは? デラニー&ボニーの音楽をジョージ・ハリスンが入手し、それがエリック・クラプトンやデイヴ・メイスンに渡っていった事から始まっている。クラプトンがデラニー&ボニーをブラインド・フェイスの前座に起用したり、デラニー&ボニーの英国ツアーを企画することで、数々の英国ミュージシャンがデラニー&ボニー=スワンプ・ミュージックと関わっていくのですよ。そして、それらは当時、英国ロックの最先端となっていった訳です。 全ロック・ミュージックの歴史的に見ても、とても重要な位置を占めるスワンプ・ロック! そこをあらためて深掘りしていきたく考えております!! 16曲ほど選んでいますが、全てが70年代初期〜中初期。1番新しいのが1974年という(笑)。しかも余程好きじゃないと知らないであろうアーティストが半分以上! でもホント、秀逸な作品ばかりですし「知らないからこそ面白い/吸収しやすい」のです!!アナタの知らない素敵な音楽の世界...聴いていきましょう(もちろん知ってる人もね)♫ ということで、今回も「皆さんの心に良い音楽を届けたい!!」の想いを全面に出し、ヒューマン・ロック・ナビゲーター :ばぐーす長谷川が深く深く月間Bagus!を行っていきます♫ __________________________________________________ 楽しくワクワクしながら音楽を”インプット”していただく…それが【月刊Bagus!】!皆さんの音楽ライフを充実させていきましょう!! 是非LIVE BAR・雷神まで足を運んでいただくか、ツイキャスのプレミア配信にてご視聴くださいませ!皆さまのご参加、お待ちしております!! “良き音楽は良き人生へと誘う” ばぐーす長谷川

ROCK THE WEDNESDAY〜ポピュラー・ミュージック巡礼の旅〜第45回「今宵は踊り明かそう: J. Geils追悼~J. Geils Band特集」4/10

ROCK THE WEDNESDAY〜ポピュラー・ミュージック巡礼の旅〜(FM那覇)毎週水曜日22:00〜オンエア 今週は、4月11日に命日を迎えるJohn Warren Geils Jr.:通称J. Geilsを追悼し、J. Geils Bandを特集していきます!! 私のフェイバリット・バンドのひとつ:J. Geils Bandなかなかラジオにて、ワンアーティスト/バンドのスタイルでJ. Geils Bandを紹介する機会が無くて、追悼という形ではありますが、ひとりでも多くのリスナーさんに聴いていただきたく、今回特集に踏み切りました。 Blues Rock、そしてコテコテのR&Bバンドとして人気を博したバンド:J. Geils Band60年代末、J. Geilsを中心としたJ. Geils Blues...

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月刊Bagus!Vol.14 (ロック/ポップスDJ&トーク)は「英国産スワンプ〜Swamp Rockを英国へ持ち込んだ男達〜」4月17日(水)@LIVE BAR・雷神

毎月開催のイベント:月刊Bagus!でございます。毎月テーマを決め、素晴らしきロック/ポップス達を大音量でお届けして皆さまを素晴らしき音楽の世界へと誘っていくスタイルのイベントです! 今月は基本に立ち返ってみようか...ということでコチラがテーマ♪↓↓↓↓ 今回は(私個人的にも)初心にかえって『Swamp Rock』しかもレオン・ラッセル率いるLAスワンプではなく、デイヴ・メイスン、エリック・クラプトン、ジョージ・ハリスンが英国へ持ち帰ったところから始まった”英国スワンプ”をテーマにしました♪ 日程:4月17日(水)会場:LIVE BAR・雷神時間:Open 19:30  Start 20:00料金:¥1,500(+1ドリンク)月刊Bagus! Vol.14のテーマ:英国産スワンプ〜Swamp Rockを英国へ持ち込んだ男達〜↓↓↓↓◆Live Bar・雷神:イベント・スケジュール(2024年4月)はコチラ お店に来れない・時間が無い・遠方の方の為に”ツイキャス・プレミア”配信もあります!! LIVE...