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最近リリースされた洋楽ロック系の新譜(アルバム)って聴いていますか?:第6回/James Dean Bradfield
秀作・良作な“近年の洋楽ロック系の新譜”を紹介します。 今回はコチラ↓James Dean Bradfield-ジェームス・ディーン・ブラッドフィールド/Even In Exile (2020年リリース) Manic Street Preachers(通称マニックス)のフロントマン/ギター兼ヴォーカルのJames Dean Bradfieldソロ2nd作。 ジェームスが尊敬するチリのミュージシャン:Victor Jara-ビクトル・ハラの生と死に触発され、その影響を受けて作られた作品です。※ビクトル・ハラ:社会変革/レヴォルーションを、歌を通じて行ってきた人で、1973年の軍事クーデターによって時の政権が崩壊された後、軍に逮捕され殺されてしまいました。享年40歳。 ということで多少重めの作風ではありますが、マニックスの名作と変わらぬ安心の1枚に仕上がっています。 お得意のメランコリックな作風に静と動のコントラストやメリハリが冴え渡り、ドラマティックで大人を泣かせるサウンドと、数多くの名曲/名盤を生み出してきたジェームスのメロディ・メーカー振りが発揮された秀一な作品♪ 先ずはYouTubeで観て/聴いてみてください↓ https://www.youtube.com/watch?v=J22peh7IQOk これまでの経験や趣味/趣向など様々なものを音に変えて紡いだようなナンバーばかり。感慨深いですわ、ホントに。 まだ聴いたことがないという方(またはアルバム未聴の方)、デジタル・プラットフォームでアルバムごと聴けますので、是非聴いてみてください♫ マニックスがデビューした1992年から約30年(来年で30周年!)。まさかここまで多才なアーティストとして生き残ることができるなんて、想像できなかったなぁ。 ちなみに当のマニックス、14枚目のスタジオ・アルバム:The Ultra Vivid Lamentが9月3日にリリースされる予定です。 既にリードトラックのLyric Videoが公開されていますので、是非ご覧ください。YouTubeはコチラ↓ https://www.youtube.com/watch?v=smImSentyaI リリースが待ち遠しい❤️ “良き音楽は良き人生へと誘う”
Anggun/アングン
ノスタルジーな名盤・名曲シリーズ〜ユーロ・ポップ|エレクトロサウンドを磨き上げた世界進出2ndアルバム:Anggun-アングン/Chrysalis (2000年)
Anggun-アングン/Chrysalis (2000年) 世界で最も著名なインドネシア発のシンガーであり、国際的に評価を得ている数少ないアジア人のひとり:Anggun-アングン。日本でもアルバムがリリースされ話題となりました。 9歳でデビュー。その後、ロックへと傾倒していき12歳のときにGod BlessのIan Antonoプロデュースとなる“Dunia Aku Punya”をリリース(1986)。インドネシアにてトータル4枚のアルバムをリリースした後に“Snow on the Sahara” (1997年)にて世界デビューを飾りヨーロッパ等でヒットを記録していきます。 そして2000年に入り、今回紹介する“Chrysalis”をリリース。 ちなみに、私が初めてAnggunを聴いたのがこの作品でした。 タイトルに「ノスタルジーな名盤・名曲」とありますが、このChrysalis(前作:Snow on the SaharaもChrysalis以降も)は、2021年現在でもまったく古さを感じさせない完全なる現代エレクトロサウンドを施した名盤と言えるでしょう。クオリティの高い楽曲、サウンド、そしてAnggunのソウルフルなシンガーとしての魅力によって、完全なるメインストリームな完成度を誇っています♪ こういうサウンドが好きじゃないという人は当然居るかと思いますが、そうでない音楽ファンであれば、この秀逸さは理解してもらえるかと思います。 この作品は日本のFM局でも紹介されていましたので(もちろん私の番組でも何度も紹介しました)、例えAnggunの存在を知らなかったとしても、聴いたことのある方はけっこう居るかもしれませんね。 とりあえず1曲聴いてみてください。YouTubeはコチラ↓ https://www.youtube.com/watch?v=LgFdqsl82ak ※このMusic Videoの音源はアルバムのバージョンと違います(細かい話ですがけっこう大事・笑) ちなみに、セリーヌ・ディオン等も手掛けたフランスのErick Benzi-エリック・ベンジがプロデュースを務めています(前作:Snow on the Saharaもエリックさんです)。 Anggunはこの後も、さらなる実績と成功を勝ち取っていきます。いくつかの賞を受賞したり、映画:トランスポーターIIのエンディング曲がAnggunの曲だったり、Asia’s Got Talentの審査員を務めたりetc… しかし、私にとっての名盤は今でも“Chrysalis”です!デジタル・プラットフォームでも聴けますので、皆さんも是非聴いてみてください。 “良き音楽は良き人生へと誘う” 素晴らしき、インドネシアン・ポピュラー・ミュージックの扉を開こう♫
Lantun Orchestra/ラントゥン・オーケストラ
民族愛に溢れる才人が放つ不思議な名盤:古き良きインドネシアのポピュラー・ミュージック+フュージョン/Lantun Orchestra-ラントゥン・オーケストラ
Lantun Orchestra-ラントゥン・オーケストラ ジャズ・ベーシスト、オーケストラのコントラバス、さらには広い意味でのポップスのプロデューサーとして活躍するChaka Priambudi-チャカ・プリアンブディ率いる大所帯の楽団(バンドと言うよりこっちの呼び方が的を得ているので)Lantun Orchestraの1stアルバム(2017年)。 インドネシアが独立し芸能の文化が華開いた1950年代の「これぞインドネシアのポップス」と呼ぶに相応しい音楽と、現代的感性・サウンドを混ぜ合わせることに成功した名作です♪ ・クロンチョン・オルケス・ムラーユ・ポップ・マレー ↑これがキーワード。 クロンチョンの名作曲家:イスマイル・マルズキや、伝説の歌手:ビン・スラメットらの時代の音楽を現代に蘇らせるのがコンセプトになっており、現代風“伝統的ジャカルタの音楽”が楽しめます! レコーディングに関わったのはゲスト陣も合わせなんと総勢20名!! 創始者:Chakaにより、適材適所に人材(ミュージシャン)を配し綺麗過ぎず古臭過ぎず、しかし現代だけに寄ることもなくまとめあげた手腕はさすがとしか言いようがありません。 約4年前の作品ですが、いまだに飽きずに聞くことができます。 先ずは私のお勧めのナンバーを聴いてみてください。 YouTubeはコチラ↓ https://www.youtube.com/watch?v=UcO8VThp3aY この曲、明るい曲調ではありますが、実はかなり切ない曲。大都市:ジャカルタの暗の面を描いた曲なのです。 こんな感じです↓ ”地方から出てきた青年がジャカルタで職を探すのですが、どこをどう探しても仕事に就くことができない。何度面接に行っても受からない。大都市だから仕事はたくさんあると思って来たのに。食べていくのもままならなくなり、どうしようもなくなった青年が考えた生きていく術…それは【オカマ】となって歌うことでした”※ちなみに“オカマ”はインドネシア語で「Banci-バンチ、Bencong-ベンチョン」と言います このストーリーを知った上でMusic Videoを観ると感慨深いですよ。 後半、オカマのシンガーとして人気者になった青年が町の人達を前に歌って盛り上がるシーンなんてホント切なくて(特に青年の最後の顔・涙)。 ちなみにこのストーリーは“ノンフィクション”で、実在するChakaの友人の話ということでした。「これがジャカルタの現状だ」と。※Chaka本人から聞きました そんな切なさと、ノスタルジー満載のポップス、さらには民族的且つ美しい曲想が存分に表現されたLantun Orchestraのこの作品、できればアルバムごと聴いて欲しいなぁ。 もちろん各デジタル・プラットフォームで聴けます! 日本人にとっては少しクセのある音楽かもしれませんが、何度か聴いてるうちに彼らの音楽に魅了されること間違い無しです!!是非聴いてみてください♫ “良き音楽は良き人生へと誘う” 素晴らしき、インドネシアン・ポピュラー・ミュージックの扉を開こう♫
Mansen Munthe/マンセン・ムンテ
2020年パンデミックの発生後にリリースされた『家って君の原点だよ』と歌う曲を今あらためて聴いてみる:Mansen Munthe / Rumah
Mansen Munthe -マンセン・ムンテ / Rumah (家)※ラストネームの発音は未確認 Covid-19によるパンデミックに翻弄された人々に優しく語りかけるこの曲は、2020年4月にリリースされました。 ご多聞に漏れず当時のインドネシアも、基本的にはみんな「Stay Home」が合言葉のようになっていましたが(インドネシア語では“dirumahaja”)、外に出ることでしか生計を立てられない人達や、警告を無視して動く人達も多く、それにより感染が物凄いスピードで拡大していったと言われていました(異論もあるかと思いますが、とにかくインドネシアではそんな感じでした)。 そしてMansenはスグに自身が感じる思いを歌にしたのです。 Mansenはこの曲:Rumahを書いた経緯についてこう語っています。 「きっと宇宙は“環境と健康の重要さ”を世界がより重視できるようになるため、私たちに試練を与えていると思います。そして、私たちインドネシア人にとってDiscipline/規律・自制心は最も重要な宿題ではないでしょうか。私はこの曲を通して“Rumah(家)”という存在と本当の意味を思い出して欲しいのです。家は家族とのコミュニケーションの場所であり、愛が存在する場所であり、私たちが行動したことについて考え感謝する場所であり、私たちの欠点を修正させることができる場所。家に居ることの本当の意味を皆さんにしっかりと思い出して欲しい。これが成功すれば、きっと私たちは他人を気遣い環境を気遣う、より素晴らし人間に成長できるでしょう。私たちが宇宙を愛すれば、宇宙は私たちを必ず愛してくれます」 YouTubeはコチラ↓ https://www.youtube.com/watch?v=kiqZFqh_CnQ 微笑んで愛を広めよう・微笑んで愛を広めるんだ君の(家の)ドアの前に愛を置いてすべての窓に微笑みを振りまいてなぜなら、君に起こる出来事はすべてRumah=家から始まるのだから”Mansen Munthe / Rumah” この曲含め、Mansenの曲はデジタル・プラットフォームでも聴けますので、是非じっくりと聴いてみてください♪ “良き音楽は良き人生へと誘う” 素晴らしき、インドネシアン・ポピュラー・ミュージックの扉を開こう♫
FNF/エフ・エヌ・エフ
FNF /エフ・エヌ・エフ(Frank N’ Friends)の新曲:Jangan Ganggu feat. Rona & Vania AurellのLyrics Videoが公開
FNF (Frank N' Friends) / Jangan Ganggu (2021.6.2リリース) 先日、新譜情報として記事をアップしましたPepengのプロジェクト:FNFのNewシングル”Jangan Ganggu(邪魔しないで)”のOfficial Lyrics Videoが本日公開になりました。 コチラ↓↓↓↓ https://www.youtube.com/watch?v=xNaQSE2hwP0 新たなアートワークも加え、歌詞も追えるので(インドネシア語ですが)より楽曲を楽しめるビデオに仕上がっています。 是非、デジタル・プラットフォームからも聴いてみてください♪ “良き音楽は良き人生へと誘う” 素晴らしき、インドネシアン・ポピュラー・ミュージックの扉を開こう♫
KOTAK/コタック
国民的人気を誇るドリーム・バンド/Kotak-コタック:2011年の名盤OST Tendangan dari Langit (Energi Repackaged)
Kotak-コタック(箱/ボックスという意味) 現在のメンバーはTantri-タントリ(Vo・女性)、Chua-チュア(B・女性)、Cella-チェラ(G・男性)の3人。 元々は男女混合4人編成/女性2名+男性2名(男性のもうひとりはDrのPosan)で、何度となくメンバーチェンジを繰り返していますがメインはこの3人となります。※メンバーについては少し複雑なので後ほど記述します Kotakは2004年に開催された“The Dream Band Project”というオーディション・イベントから生まれたバンドで、ボーカリスト、ギタリスト、ベーシスト、ドラマーの4つのポジション合わせて約2,000人の中から選ばれた、言葉通り「ドリーム・バンド」として結成されました。 翌年の2005年、1stアルバム:Kotakでデビュー。その後、バンドを成功へと導いた2nd:Kotak Kedua(2008年)、そして、国民的人気を決定づけた3rd:Energi(2010)をリリースしていきます。 今回紹介するアルバムはその3rdアルバムに、映画のテーマ曲としてリリースされ大ヒットとなったTendangan Dari Langit他、新曲4曲を加えた“OST Tendangan dari Langit “Energi Repackaged“(2011年)という作品です。 ※OST=オリジナル・サウンド・トラック YouTubeはコチラ↓ https://www.youtube.com/watch?v=uMN6U_zrZzY 国民的人気を勝ち取ったEnergiに加え、映画に使用され大ヒットとなった曲を加えたスタイルなので完全に「売りにいった感」はありますが(笑)、さらに完璧な名作になったことには変わりありません。ノってる時のバンドの恐ろしいまでのエネルギーが、アルバム全てを覆い尽くしています。 ちなみに前述のメンバーの話になりますが、実はオーディションに勝ち残ったオリジナルメンバーの女性陣は、1stアルバムリリース後にギタリストとドラマーを残して脱退しています。バンドの華となる女性2名が脱退したのです。そして新たにTantriとChuaが加入し、ヒット作:Kotak Keduaへと繋がっていくのです。要するに、新たな体制になってから国民的人気を得ることになったということですね。 メンバーチェンジをしたことが、kotakの運を引き寄せたというところでしょうか。 別にメンバーを比較したい訳ではありませんが、確かに、太くて豊かな声と声量でソウルフルに歌いあげるTantriと、ステージに立つだけで華のあるベーシスト:Chuaの方にどうしても軍杯が上がっちゃうかなぁ…と。※ドラムのPosanは2011年3月に脱退し、その後ドラマーは安定せず現在に至る そして音楽性ですが、Kotakはキャッチーでメインストリームなハード・ロックを聴かせてくれるバンドです。日本のロック・ファンにとってもかなり聴きやすい楽曲ばかりですし、一緒に口ずさめるナンバーが満載♫ それから、Kotakは2度来日公演を行っています。2012年に東京で行われた“インドネシア・フェスティヴァル”での様子が映し出されたMusic Videoはコチラ↓ https://www.youtube.com/watch?v=9QEL8qdV1eg 他、音楽祭での数々の受賞歴やTantriの一時活動休止、そして久々にリリースされた新作(2020年9月リリース)のお話はまた次回ということで。 Kotakの作品は各デジタル・プラットフォームでも聴けますので、気になった方は是非聴いてみてください! “良き音楽は良き人生へと誘う” 素晴らしき、インドネシアン・ポピュラー・ミュージックの扉を開こう♫
Dewiq/デウィック
2018年最も聴いた1曲♪宇宙的な大きさと優しさに包まれた名曲:Dewiq-デウィック/Manusiawi-マヌシアウィ
Dewiq-デウィック/Manusiawi-マヌシアウィ(人道的・人情のある・人間らしいなどの意味) 〇〇年に最も聴いた曲シリーズ(シリーズ化?・笑)。今回は2018年に遡ります。 当時、私がDJを務めていたFMの番組で“The Indonesia”というコーナーがありまして、そこで私の思いの丈を包み隠さず出していたのですが(本編もですけど・笑)、そのコーナーで最も長い期間ヘヴィ・ローテーションでかけていた曲がこの曲なんですよ。 好き過ぎて、多分2ヶ月以上でしょうか、毎週コーナーの最後にこの曲をフルコーラスでかけるという荒業にでました。 個人的にもなぜこんなに聴いたのか、そしてなぜこんなに番組のリスナーに向けてヘヴィ・ローテーションでかけていたのか、正直言って上手く説明できません。ですので、記事にするのも躊躇してました(笑)。 この曲がリリースされたのは2018年11月28日ですが、レーベル/プロダクションのAquarius Musikindoからデータが送られてくるのが大体リリース1ヶ月前(もしくはもう少し前)。ですので、10月中旬〜後半から年内いっぱいこの曲を番組でかけていたということになります。 なんですかね、琴線に触れる…というより『心を浄化してくれる』感じに近いかと。宇宙的な大きさと優しさ、無償の愛、そして第3・第4チャクラが開かれる/活性化する感じ。 それをちゃんと意識しているのか、Music Videoもそういったところを感じさせてくれる映像になっています。 YouTubeはコチラ↓ https://www.youtube.com/watch?v=aAdtd78K4Rw そういえばDewiqの話を全くしてなかったですね(汗)。 南スラウェシ州ウジュンパンダン(現マカッサル)出身。彼女はシンガーソングライターで、自身で歌う楽曲はもちろんのこと、多くのミュージシャンに曲を提供しており“インドネシアで最も人気のあるソングライター”として有名です。 1996年にデビュー・アルバム:Weeqをリリース。デビューから彼女の作品は好評を博し、1999年に2ndアルバム:Apa Adanya、2001年に3rdアルバム:Hanya Manusia Biasaと立て続けにリリースしていきます。しかし、多忙なスケジュールに精神も肉体もついていけず、メインの活動をソングライターへと移行します。 その後はマレーシアの歌姫(インドネシアでも大人気):Siti Nurhalizaの曲やBunga Citra Lestari(通称BCL)、Agnes Monicaら大人気女性シンガーらの楽曲を手掛けヒットを記録していきます。 そして、これまでのソングライター歴を統括するかのようなコンピレーション・アルバム:Siapa Dewiq/ The Hits Makerを2008年にリリース。 彼女が数々の有名シンガーに曲を提供しヒットしたナンバーや、Dewiq本人が久々に歌う新曲、そしてデュエット曲と、彼女の本領が発揮された名作として今でも人気の高い作品です。 このアルバムから新曲としてヒットを記録したのはロック・シンガー:Ipangとのデュエットナンバー! YouTubeはコチラ↓ https://www.youtube.com/watch?v=S6V6v35TnY4 レニー・クラヴィッツ風のめちゃくちゃカッコいいナンバー♪ ですが…このアルバムのCDは現在入手困難であり、デジタル・プラットフォームにも存在していません(Sony Music Indonesiaさんよ〜なんとかしてくれよ〜)。 今回の記事の主役である名曲“Manusiawi”は各デジタル・プラットフォームで聴けますのでご安心を!是非、ヘヴィ・ローテーションしていた私のように聴き倒してみてください! “良き音楽は良き人生へと誘う” 素晴らしき、インドネシアン・ポピュラー・ミュージックの扉を開こう♫
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最近リリースされた洋楽ロック系の新譜(アルバム)って聴いていますか?:第5回/ Brittany Howard
久々に秀作・良作な“近年の洋楽ロック系の新譜”を紹介します。 今回はコチラ↓Brittany Howard-ブリタニー・ハワードのソロ1st作:Jaime (2019年リリース)。 1stアルバム:Boys & Girls (2012年)と2ndアルバム:Sound Color (2015年)が大ヒットとなったアメリカ南部アラバマ州出身のバンド:Alabama Shakes(グラミー常連!)のVo/Gを務めるブリタニーですが、2019年当時「最近Alabama Shakesの情報が無いなぁ」と思ったちょうど良いタイミングでこの作品をブツけてきました。 若くして芳醇なルーツロックを提示してくれたAlabama Shakesのブリタニーのソロ作だ、悪い訳がなかろう!なんてことを思いつつ、しかし何気に危惧の念を持ちながら(バンド=OK/ソロ=あまり良くないなんてことも多々ありますので)聴きましたが… めちゃくちゃ秀逸! 何もせずただ“ジーッ”と聴いていると、これまでの自分の人生が走馬灯のように甦ってくるような、深淵でモノクロームな世界(まるで自分の記憶も白黒スクリーンで映し出されるような感覚)が表されているように感じます。 病気により10代でこの世を去ったブリタニーの姉:Jaimeを偲んで作られたアルバムということなので、その“ソウル”が我々聴き手の感情に訴えかけてくるのでしょう。 そして、あらためて彼女の魂の歌声に感動! 古めかしい/懐かしい雰囲気の中、彼女の声が光輝く“本来の美しさ”となって作品全てを覆っています。 アレンジやサウンドは非常にクールで今時の音ですが、その歌唱と歌声とのマッチングが素晴らしく、かなり深淵なスケールで迫ってくる秀逸な作品なのです。 Adele、Bon Iver、Eric Claptonらが大絶賛したブリタニー渾身の1枚であり、懐かしさと新しさの両方を感じられる素晴らしき『今』の音楽がここに在ります。 先ずはYouTubeで観て/聴いてみてください↓ https://www.youtube.com/watch?v=CfizQsGWOxI 是非、未聴の方はアルバムを手に取って(デジタルプラットフォームでも大丈夫です)聴いてみてください。絶対に損はしませんから♪ “良き音楽は良き人生へと誘う”
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