Koes Plus /クース・プルス
インドネシア音楽界のレジェンド中のレジェンドで、インドネシアのビートルズと呼ばれた男たち。
老若男女、多くのミュージシャンからも愛され、多くのカバー曲も生まれ、トリビュート・アルバムも多く存在する超伝説バンド。
Koes Plusが居なかったらインドネシアにロック・バンドやポップ・バンドは存在しなかったのではないか?と言われるほどのバンドです。
Koes Brotherとして1958年に結成。名前の通りで5人兄弟のバンドでした。
そこから1人脱退し、1963年、バンド名をKoes Bersaudaraとして活動していきます(ちなみにBersaudaraも兄弟という意味)。
その後の1968年にメンバー交代があり、そこからKoes Plusにバンド名を変更します。要するに「兄弟のみのバンドから、兄弟ではないメンバーを入れたことで“Koes兄弟プラス”」という名前にした訳です。
彼らは2018年まで活動していましたので、前身となるKoes Brothersから計算すると、何と60年もの間(半世紀以上!)活躍していた訳です。
凄いですよね、60年って!
全盛期は1969年〜70年代中盤あたり。ラジオやパーティー・イベントからKoes Plusの音楽が流れない日は無いというほどの国民的英雄バンドとして君臨していました。
そして驚愕の事実があるのですが、全盛期の真っ只中となる1974年、Koes Plusがリリースしたアルバムはなんと22枚!
1975年には6枚!!
1976年には10枚をリリース!!!
たった3年で38枚のアルバムをリリースしています(ザッパ先生も真っ青)!!
ツアーにも出ていますので、どれだけの仕事量をこなしてきたのか…凄すぎます。
正直、私は全てを把握できていません。網羅できている人が居たら教えてください(笑)。
それから、作品の量に比例するようにKoes Plusの音楽性の幅はかなり広いです。
幅広くジャンルを渡り歩いていると言えば分かりやすいでしょう。
ポップ・マレー、世界最古のポピュラー音楽と言われるクロンチョン、ロック・ファンも大納得のロックな一面、そして、インドネシアで特に愛されたポップスと、かなりの懐の深さ!ファンも「〇〇のKoes Plusが好き」という風に分かれているのかもしれませんね。
ちなみにKoes Plusの作品は、CDでも比較的手に入れやすいです。
ただ、私が友人等にお勧めするビートルズ・マナーな作品は廃盤状態。中古でも探すのが難しくなっています。めちゃくちゃカッコいい作品なのですが…。
また手に入りやすくなってくることもあり得ますので、私がお勧めする作品を紹介しておきます。
■Koes Plus In Hard Beat (1976)
■In Hard Beat Volume.2 (1976)
この2枚です。
「聴いてみたいな」と思った方は、思い出す度にウェブ検索するなどして探してみてください。
YouTubeチャンネル:Bagus Music(旧名:ロック向上委員会ドットコム)でもKoes Plusについての動画をアップしていますので、是非、一度観てみてくださいね〜。
素晴らしき、インドネシアン・ポピュラー・ミュージックの扉を開こう♫