Syaharani & Queen Fireworks (ESQI: EF)/Selalu Ada Cinta-いつも愛はある (2014年)
ジャズシンガーとして名を馳せたが、ひとつのジャンルに留まることを良しとせずシンガーとしての幅広さをいつも見せて(聴かせて)くれるSyaharani-シャハラニのプロジェクト:Queen Fireworksの3rd作です。
先ずはSyaharaniとはどんな人なのかを紹介します。
インドネシア屈指のジャズ・シンガーで、1999年ソロとしてデビュー。アルバム:Loveをリリースします。
そして、2002年にジャズの枠(どころかロックやポップスという枠も)を越えたサイケで宇宙的なMagmaという作品をリリース。
トリップ・ホップ、ジャズ、ダンス、ポップス、エスニックを上手く溶け合わせた、どこか宗教的で民族的な匂いのする作品でした(プログレ・ファンはイケるんじゃないかな?)。
ちなみにこのMagmaはSyahraniを中心とした“Syaharani Magma Project”とも命名されていて、プロデュースもSyaharani本人が務めています。
今日の本題ではありませんが観て/聴いてみてください。
YouTubeはコチラ↓
※画質が悪いですが我慢してくださいね〜
ちなみにこのナンバー、Magmaの中で最も聴きやすい1曲です(かなりトリップを誘発するような楽曲もあるので)。
デジタル・プラットフォームには無いようですが、聴き応えのある深淵な作品なので、気になった方は探してみてください。
そしてこの後2004年、ジャズ回帰となるアルバム:Syaharaniをリリース。
2006年には自身を中心とした:Syaharani & Queen Fireworksを結成していきます。
ジャズ/フュージョン系・大御所ギタリスト:Donny Suhendraとロック系で有名なギタリスト:Didit Saadらを擁したバンド/プロジェクトで2007年:Buat Kamu、2010年:Anytimeといったアルバムをリリースしていきます。
さぁ、ここでやっと本題の作品:Selalu Ada Cinta(2014年)となるわけですが、ジャズ、ロック、ソウル、ポップスがバランス良くミックスされた秀逸な作品に仕上がっています。聴いていて肩に力が入らないリラックスした作風で、色んな意味で偏りが無く多くの音楽ファンに愛される作品と言えるでしょう。
心から楽しんで作ったであろう様子が聴いて取れますし、Queen Fireworks体制になって初めて全員のバランス感覚の中で作ることに成功した作品だと思います。
こちらはアルバム:Selalu Ada Cinta収録曲の中で私が1番好きなナンバー!
↓↓↓↓
めちゃくちゃアメリカンな曲ですが(笑)、素晴らしい♪
ハスキーで倍音豊かな、シンガーとしてのSyaharaniの良さをあらためて示した楽曲かと。
ジャズから離れた楽曲ではありますが、ソウル的Syaharaniの魅力がさらにアップしています!
Syaharani & Queen Fireworksはデジタル・プラットフォームでも聴けますので、皆さんも是非聴いてみてください!
“良き音楽は良き人生へと誘う”
素晴らしき、インドネシアン・ポピュラー・ミュージックの扉を開こう♫