Dea Mirela /デア・ミレラ
タイトルに「愛すべき一発屋」とありますが、これはあくまでも”私的に一発屋”ということを先に書いておきます(実際、他にもヒット曲はありますので)。
しかし「一発屋」と言いたくなるほど、この1曲はかなり強烈だったのです。
その曲とは、Dea Mirelaという女性シンガーが1999年に歌ったYovie Widianto-ヨフィ・ウィディアント作のMenanti(“待つ”の意味)というナンバー。
※歌詞は“Tak’kan ku menanti”なので、実際には「待てない」という意味になりますが
Dea Mirelaは南スラウェシ州マカッサル出身で、学生の頃からいくつかのヴォーカル・コンテストで賞を受賞したりチャンピオンに輝き、1999年の上海アジア音楽祭では銅賞も受賞した経歴の持ち主(この音楽祭で歌われたのがMenantiです)。
最初のメジャーな活動はWarna(色/カラー)というヴォーカル/コーラスグループ。
そのWarnaと並行してソロでも活動するようになり、Menantiが大ヒットを記録します(Warnaは2003年に脱退)。
この楽曲の持つパワー、そしてアレンジ共に凄まじく素晴らしい!
そこにDea Mirelaの歌が乗ることでさらなるマジックを生んでいます。
私の中では“Burt Bacharachを歌うDusty Springfield”級な超名曲/名演と呼んでも差し支えないほど。
今から4〜5年前、インドネシアに滞在していた時にホテルでTVを付けっ放しにしていたら歌番組が始まりました。
その番組のメイン、もしくはメインに近い形でDea Mirelaが登場したのですが、歌った曲はやはりMenanti♫
リリースから15年以上経っていましたが、トロけるような美しいメロディを持つMenantiを聴きながら「この曲は彼女の名刺みたいなものなんだろうなぁ」と思った次第です。
ちなみにデジタル・プラットフォームで探してみましたが、Dea Mirelaが歌うこの曲はありませんでした(Yovie本人率いるグループ:Kahitnaのバージョンはありましたが何か違うんだよな〜)。
ということで、YouTubeでご覧くださいませ♪
“良き音楽は良き人生へと誘う”
素晴らしき、インドネシアン・ポピュラー・ミュージックの扉を開こう♫