Gugun Blues Shelter-ググン・ブルース・シェルター(以下GBS)
Stevie Ray Vaughan and Double Troubleを踏襲したトリオ編成で、インドネシアのみならず、アメリカやヨーロッパにまで活動を広げているバンド:GBS(欧米ではGugun Power Trioというバンド名で活動を行なっています)。
2004年:バンド結成/デビュー
何度かメンバー・チェンジ、そしてバンド名の改名などもしていますが、現在のメンバーはGugun (G/Vo)、Fajar (B)、Bowie (Dr)のトリオ編成です。
※リーダーは名前の通りGugun
前述のStevie Ray VaughanやJimi Hendrix、Led Zeppelinから影響を受けたとのことですが、やはりStevie Rayからの影響が大きいですね。
他、公言はされていませんが、Richie Kotzenの影響も曲によって感じられます。
2ndアルバム:Turn It On (2007年リリース)にて世界的音楽雑誌のインドネシア版:Rolling Stone IndonesiaでBest Album Of The Yearに選ばれ、そこから彼らの音楽がインドネシア全土に認められていきました。
インドネシアにもブルース・ロックというジャンル/文化はありましたが、メジャーではなくクラブなどでギグをして活動するという「マイナー」「ハコバン」のイメージが強かった…しかしGBSはそれを打ち破っていったわけです。彼らによって、他メジャーな音楽と対等に向き合えるシーンを作っていったのです。
欧米でも活躍していると前述しましたが、2011年に英ハイドパークにて行われたハード・ロック・カフェの40周年記念イベントに出演しています。Bon Jovi、Rod Stewartらと同じステージに上がり、堂々とした素晴らしい演奏をハイドパークに響かせました(YouTubeにもアップされていますので、興味のある方は観てみてください)!
とは言っても、彼らに続くバンドがインドネシアになかなか現れないところをみると、やはりブルース・ロックが市民権を得るのは難しいのでしょう(日本も同じですけど・涙)。
「ところで、どのアルバムから聴いたら良いの?」
いい質問です(笑)。
彼らは既に10枚ほどの作品をリリースしていますが、バンド名が現在と違ったりとこんがらがってしまいますので、今のところアルバムとしては最新作となる“Hitam Membiru (2016年リリース:青になる黒という意味)”を代表作として紹介しておきます(もちろん他アルバムもイケてますよん❤️)。
ちなみに、Hitam Membiruまでの作品は基本全編英語詞ですが、このアルバムは全編インドネシア語!!
チャキチャキのブルース・ロック・ナンバー、咽び泣くスロー・ブルース、ほんのりキャッチーなブルース・ロック等、素晴らしい楽曲がインドネシア語で歌われています。
「ブルースにインドネシア語ってどうなの?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、何も違和感無し!!
アルバムのタイトルトラック:Hitam MembiruのMusic Videoはコチラ↓
Hitam Membiruを含めGBSの作品はデジタル・プラットフォームで聴けますので、是非聴いてみてください!
“良き音楽は良き人生へと誘う”
素晴らしき、インドネシアン・ポピュラー・ミュージックの扉を開こう♫