Aksan Sjuman & The Committee Of The Fest
Potretのドラマー:Aksan Sjuman-アクサン・シューマン率いるThe Committee Of The Fest-ザ・コミッティー・オブ・ザ・フェスの1stアルバム。
タイトルにもある通り、けっこう幻想的なサウンドを聴かせてくれる名盤です。
リリースされたのは2014年ですが、レコーディングは2007年に行われており、熱心なファンから『幻の作品』と言われていた作品。
リーダー:Aksan Sjumanについて
彼は学生時代、ドイツに留学しクラシックを学んだ人で、ポピュラー音楽とは畑違いなところからスタートしています。そして帰国後、Dewa 19に加入(当時の名前はWong Aksan)。しかし、アルバム:Pandawa Lima (1997)をリリース後、早くも脱退。これは「彼はジャズ・ロック指向でDewa 19に合わない」という(バンド側の意向)理由からだったようです。
そして2001年、Potretに加入します。
もちろん現在もPotretのメンバーですが、Potretが解散(もしくは活動休止)していた時期があり、その間にリリースされたのが今回ご紹介する “Realitas Khayal”になります。
この魅惑的なバンドを引率してきたのはAksanですが、私的に最大の目玉は女性シンガー:Kartika Jahja-カルティカ・ジャジャ!
自身のバンド:Tika & The Dissidents-ティカ&ザ・ディシデンツはインディーズでかなりの人気を誇るバンドで、各音楽雑誌などから「インドネシア最高峰のインディー・ソロイスト」と呼ばれた実力者です。
他は現Potretのメンバー:Nikita Dompas-ニキタ・ドンパス(G)と、同じく現PotretのMerry Kasiman-メリー・カシマン(Key)、そしてIndra Perkasa-インドラ・プルカサ(B)、Dion Janapria-ディオン・ジャナプリア(G)という構成。
アルバム・タイトルの”Realitas Khayal”とは日本語で“現実の空想”であり、このプロジェクトが発する音楽/サウンドはそのタイトル通り“現実の空想”をイメージさせるものとなっています。ジャンルで言えばプログレ(曲によってはクリムゾンの匂いも)で、全体的にジャズ・ロックを踏襲した感じに仕上がっています。
この幻想的/魅惑的なアルバムは、洋楽プログレ(カンタベリー系など含む)、ジャズ・ロック、サイケデリック・ロック、現代音楽等を好む音楽ファンにピッタリ♫
こちらYouTubeにアップされている動画(Audio)↓
名曲です(個人的に)!
こちらはクリムゾンの匂いプンプン↓
CDはTower RecordsやHMV、Amazonでも購入できるようですし(”入荷待ち”になっていても2週間ほどで入るかと思われます)、デジタル・プラットフォームでも聴けますので、是非聴いてみてください。
“良き音楽は良き人生へと誘う”
素晴らしき、インドネシアン・ポピュラー・ミュージックの扉を開こう♫